IT分野でフェアトレードは可能か
JOCVのコンピュータ技術職種は、途上国の教育機関でのIT講習カリキュラムの整備や講師役が要請として多い。聞くところによると、せっかくコースを整備して受講者が履修しても、IT産業がないから技術を生かす機会がないとか。オーバードクターみたいなものか。
IT産業ってどうやったら立ち上がるか考えていたら、たまたまフェアトレードの記事を新聞で読み、まねできないか考え始めた。フェアトレードは、途上国の生産者と先進国の消費者が産直をすることで、経済的自立による生活向上に貢献しようというものらしい。
IT産業は基本はBtoBだからなあ、でも、Webページ作成とかを手始めに、翻訳とかもできそうな気もする。産業の立上がりに寄与すればいいのだから、別にフェアトレーディングの定義にこだわる必要はない。BtoBでリモートでも入りやすいところから入っていけばよい。売り込み方として、途上国の産業立上の色合いを出せばいいのだ。
ただし、IT産業はややもすればその国の先端産業と見られがち。学生の就職先確保とはいえ、相対的に裕福な家庭の収入が確保される意味あいが出てくるから、貧困層の経済的自立を促す話とは違ってくる。
とはいえ、国内需要は少ないだろうからまずは海外の需要を引っ張る動きが必要だ。フラット化する世界における事務作業のオフショア化はインドや中国が先鞭をつけ、産業連関も発達しつつあって先行者に一日の長があるから、これから途上国が参入するには、もう1つ何か仕掛けがないと難しいだろう。やはり、産業発展の初期段階においては、フェアトレーディング的な取組みは必要ではないか。
フェアトレード(ウィキベディア)の定義:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%89
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コメント
こんにちは。
私はオークションとかアフィリエイトのノウハウを途上国に技術移転したいと考えています(青年海外協力隊には落ちたわけですが)。
たとえば、Google AdSenseってありますよね?
広告がクリックされると、そのホームページの持ち主にお金が入ってくる仕組みです。
日本人にしてみると、1クリック100円にもなりませんけれど(ここでは便宜的に1クリック100円ということにして話を進めますね)、物価が違う途上国であったとしても、同一の金額が支払われます。途上国においても1クリック100円。これはすごいことになりますよね?
これならば、ホームページ作成のスキルがあれば、比較的容易に個人としても参入可能となります。
オークションを使えば、リアル店舗を持たずして販売すること(輸出)が容易にできるようになりますよね。これも個人でできること。
また、フェアトレードとは違うことになりますが、こんなICTの活用方法もあります。
http://www.fusion.lk/
このプロジェクトには私も日本から参加しているのですが、現地入りの道が閉ざされてしまい、とにかくグッタリです。
fusion的なムーブメントに、アフィリエイト/オークションのノウハウが付加されれば、ネットにさえ繋がっていれば、貧困層の経済的自立とか、ディジタル・デバイドの溝も埋めることができるのではないか。
私はこういったことを考えていて、その実践をしたいんです。
投稿: nuwaa | 2008年8月21日 (木) 03時05分
nuwaaさんいつもコメントありがとうございます。
オークション、アフィリエイトは、教育のある豊かな消費者が一定割合いて初めて成立する多分に文化的な活動かと思っています。経済活動としてみた場合、商材、売り手、買い手、物流業者、アフィリエイター、ASP、通信業者等がそれぞれ一定の役割を果たさないといけないわけですが、それらが発展医途上国内だけで全部揃うケースはまれですよね。つまり、実体経済やインフラが揃っていて初めて成立する活動なのでは?全部その国の中で閉じてやらないといけないなどというつもりはないのですが、ハードル高そうだなあ、と感じます。商材や参加者、援助ないし支援のポイントとか、具体的に想定されています?
fusionが活動対象(の1つ)としているデジタルデバイドの問題は、情報格差が貧困を生む着想はいいものの、具体的な課題の設定や対応策が、まだまだ試行錯誤段階だと思うので面白そう。デジタルデバイドに限らず、経済ネットワークが成立するような効果的な援助ないし支援は、港や道路を造って後は使ってバイバイっていう援助と比べ、現地の人のソフトスキルを対象とするだけにほんとに難易度高そうです。別にハコモノ援助が良くないと言っているわけではなくて、ハコモノなら造った後の維持管理や利用方法のフォローが同等で、実際エライ仕事のようです。
投稿: yukke | 2008年8月21日 (木) 08時48分
yukkeさん、こんにちは。コメントをありがとうございます。
アフィリエイトというのは個人としての文化・知性は特に求められるものではなく、ネットにアクセスするためのインフラと、正しいノウハウさえあれば、成功は約束されているようなものです。
日本においてもアフィリエイトでお金等を稼ぐ人は急増しており、実際に稼いでいます。お小遣い稼ぎのつもりでコッソリとはじめたのに、会社の給与よりも多い額を稼ぐ結果となり、それで起業したり無職になる人も実在します。
稼げるようになるにはプログラミングのスキルが必要なのではなく、読み手に興味を持っていただけるような文の書き方ができるかどうか。あるいは、珍しい商材を持っているか。そんなところです。
間違った教育を受けた、間違った倫理観を持ったアフィリエイターは、スパマーになってしまうという問題もありますが…。
途上国内にデータセンターがある必要もなく、ホームページを作るならば、無料ブログでいいのです。アフィリエイト・サービス・プロバイダも自国にある必要もありません。
帯域は狭くてもいいからネットに繋がる環境があれば、共用のパソコンで何ら問題ございません。
極端な見方となりますが「商品というのは広告次第(言い回し次第)で売れてしまう。品質重視ではない。」というのが現実だったりしますよね。あとは「安かろう、悪かろう」なんだけど、安いのを選ぶことになる。見栄でガチガチの人でもない限りは。
大きな国際的な会社の捨て駒のようになって、結局、とんでもなく安い賃金で働かされてしまうよりも、起業マインドみたいなものを持っている人にこういうのを教えるとか、起業マインドを持つような人を育成していくことも大事ですよね。
私の場合、日本でアフィリエイトの講師の経験もあるのですが、既に食べること・生活していくことについては問題のない日本人の天井知らずのエゴで「お金が欲しい!!」と思っている人の金儲け手段になってしまっているため、日本国内では講師はやりたくなくなっちゃったのです。
障壁は、言語とかではなくて、マインドです。
「そんな簡単なことで稼げるわけないでしょう。現状、こんなに苦労してこれだけの収入なんだから」といった思い込みの方が世の中には多過ぎるため、稼げるのに、そういう実績があるのに、信じない人が多いということ。
そのため、儲かる人はどんどん儲かっていくのですが、疑ってしまって飛び込まない人は現状打破ができません。これは日本の中だけでもそうです。
たとえば、ずっーと肉体労働をやっていた人は、いきなりコンピュータを使う仕事をするといったこと自体に抵抗があるでしょうし、もうちょっと知識がある人だと「プログラミングのスキルもなくてもコンピュータで稼げる? 胡散臭い」と思ってしまう。
(えてしてプログラミングができる人は商売下手であるわけですが)
それで私は、まずは青年海外協力隊で派遣され、本来の業務の片手間として、2年間、このアフィリエイトが有効かどうかの検証をしようと思っていました。
自分の日本だけでの経験が、そのまま途上国に適用できるかどうかはわかりませんから。
それはダメになってしまいましたが、日本のNGOでスリランカの低開発村の支援している組織(JICAの草の根技術協力事業として活動中)がありまして、そこを経由して、来週、現地入りすることになりました。そこで現地の雰囲気を体感した上で、今後の身の振り方を選択したいと思っています。
継続性を維持するためには、遠隔教育が容易にできてしまうというのも、利点であると思っています。
投稿: nuwaa | 2008年8月21日 (木) 15時54分
nuwaaさんへ
早速ありがとうございます。でも。正直nuwaaさんの意見には納得できていません。そんなに簡単じゃないだろうと。
アフィリエイトにプログラミングが関係ないのはそのとおりですし、途上国内のデータセンターが必要がないのも、帯域が狭いのもいいとします。問題は、「読み手に興味を持っていただけるような文の書き方ができるかどうか。あるいは、珍しい商材を持っているか」ここです。あと、途上国内で売り手か買い手のどちらかを想定するなら、商品を届ける手段の問題(物流業者)もあります。商品も売り手も買い手も全部国外を想定し、アフィリエイターだけが途上国の人だとします。文化やことばが違うのに商材を探してきてそれを売れるような紹介ができるでしょうか。。
ここでコメントしてもらうのは悪い気がします。nuwaaさんのアイディアですし、nuwaaさんのブログでアフィリエイトが発展途上国でも成立するための条件とか語っていただけるといいかと思います。
投稿: yukke | 2008年8月21日 (木) 23時07分